JR東海、西日本、九州の3社は15日、新幹線のオンライン予約「EXサービス」について、1年前から指定席の予約ができるようにすると発表した。今年秋から始める。予約後に運行ダイヤが改定される場合があるため、実際に乗る列車や座席が確定するのは1カ月前になる。

　現在は1カ月と1週間前から予約の申し込みを受け付けているが、大幅に前倒しする。数カ月先のイベントの日程に合わせて新幹線を予約したいといったニーズに応える。早く予約できる航空機に流れている需要も取り込みたい考えだ。

　また、3社は「EXサービス」でパッケージツアーの商品を今秋から売り出す。チケットなしで新幹線に乗れるほか、直前まで列車の変更が可能で、出張や国内・訪日旅行の利便性が高まるとしている。

　JR各社は、窓口や券売機で共通の予約システム「MARS（マルス）」を使っている関係で、予約は1カ月前からで統一している。「EXサービス」は独自のシステムを使うために実現したという。（高橋豪）