鉄道の歴史知って 県立埋蔵文化センター

倉富竜太
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 貴重な資料を通じて鉄道の歴史を伝える「鉄道の考古学」展が、大分市牧緑町の県立埋蔵文化財センターで開かれている。入館無料で9月24日まで。

 県内で鉄道が開業したのは1897(明治30)年。豊州鉄道が行橋(福岡県)―長洲(現・柳ケ浦)駅間を通し、1911(明治44)年には大分駅まで延伸された。開業から120年余りの歴史と県民生活のつながりを知ってもらおうと企画された。

 「考古編」のコーナーでは、様々な調査で見つかった遺物を中心に展示。日田市と福岡県久留米市を結んだ筑後軌道のレールを支える釘「犬釘」をはじめ、旧豊後森機関庫(玖珠町)付近から出土した蒸気機関車の燃焼率を上げる「耐火れんが」や、茶を入れる使い捨て容器「汽車土瓶」などが飾られている。

 このほか、寝台特急の「富士」や「みずほ」、大分ゆかりの漫画家富永一朗さんがデザインしたヘッドマーク、駅弁の掛け紙なども並ぶ。大分市の公務員男性(62)は「富士はよく利用していた。とても懐かしいですね」と笑顔だった。

 センターは月曜休館。問い合わせは(097・552・0077)へ。(倉富竜太)

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