久留里線の存続を 住民団体がJRに申し入れ

田中久稔
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 千葉県房総半島中部を走るJR久留里線(木更津―上総亀山)の沿線住民らでつくる団体が17日、JR東日本千葉支社を訪れ、路線の存続を求める5691人分の署名を提出した。利用減が進む久留里(君津市)―上総亀山(同)間でのイベント列車の企画や、沿線の観光資源を生かした営業努力、運行本数の増加なども申し入れた。

 団体は「久留里線と地域を守る会」(約60人)。JR東が県と君津市に久留里線のあり方をめぐり協議を求めた動きを受け、3月26日に結成した。路線廃止を懸念する有志らは1月から署名を募り、4月末までに集めたという。

 中川晴美・千葉支社長に宛てた申入書では、署名について「久留里線が地域の日常生活にとって必要不可欠な交通手段であり、房総地域への観光のための重要な交通手段であることを改めて確認できた」と指摘した。特定の区間について経営状況を示し、協議を求めるJR東を「廃線を前提としているとしか考えられない」と批判している。

 署名の提出後に会見した守る会の三浦久吉会長(83)は「久留里線を一つの突破口として全国の赤字路線を廃線にしようとしているのかもしれないが、なんとか踏ん張りたい」と話した。(田中久稔)

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