「スーパーおき」の特急料金、山口市が助成 阿東・徳地の高齢者に

大藤道矢
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 JR山口線の特急「スーパーおき」を普段から利用してもらおうと、山口市は阿東と徳地地域の65歳以上の住民を対象に、特急料金を助成する実証事業を始めた。今年度予算に約365万円を計上している。

 この「山口線特別急行利用促進事業」は、乗降駅のいずれかが山口市内であることが利用の条件。乗車券と特急券を買って「スーパーおき」に乗り、降車時に駅員や乗務員に申し出て、「乗車記念」として特急券を持ち帰る。

 その後、徳佐駅や阿東総合支所などで、申請書と身分証明書を添えて特急券を提示すると、特急料金の相当額が760円を上限に支給される。1人あたり1カ月4回まで。4月26日から始め、来年3月まで続ける。

 阿東と徳地地域の住民が通院や買い物などで山口駅を利用するケースや、観光で益田駅(島根県)に向かうことを想定しているという。伊藤和貴市長は記者会見で「新たな乗降客を掘り起こし、山口線の活性化につなげたい」と話した。(大藤道矢)

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