台風15号被災の大井川鉄道「早く全線復旧を」 沿線住民が署名活動
黒田壮吉
昨年9月の台風15号による被災で一部区間の運休が続く大井川鉄道をめぐり、沿線の静岡県川根本町の住民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」が5日、新金谷駅(島田市)で国や県に全線復旧を求める署名活動をした。「大井川鉄道は重要な観光資源。地域経済の維持・発展に欠かせない」などと訴えている。
台風15号の影響で大井川本線は全線運休し、同12月に金谷―家山の一部区間が復旧。同社は今年10月に家山―川根温泉笹間渡(ささまど)間の再開を目指すが、残る千頭駅までの復旧のめどはたっていない。同社は自力での再開が難しいとして、国や県などに支援を求めている。
この日は、運行10年目を迎えた蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」の運行日で、始発駅の新金谷駅は多くの家族連れでにぎわった。同会のメンバーは県内外から訪れた人々に声をかけ、署名を集めた。署名した埼玉県の30代男性は「SLは子どもに大人気。早く全線復旧した姿を見たい」と話した。
同会の山口捷彦(やすひこ)代表(78)は「SLが走る大井川鉄道は川根本町にとっても、歴史的にみてもとても大事なもの。将来の子どもたちに鉄道を残すためにも、住民として支援を求めていきたい」と話した…
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