どうぶつ王国のライチョウ 人口繁殖で育った雌がつがいで同居
小野智美
【栃木】国の特別天然記念物であるライチョウの野生復帰に取り組む那須どうぶつ王国(那須町)で、つがいの同居が始まった。今回つがいになる2組のうち1組には、同園の人工繁殖で育った雌が初めて加わった。産卵、孵化(ふか)、育雛(いくすう)まで無事に進むか、関係者は注目している。
人工繁殖の雌の名は「N(エヌ)97」。2020年に同園で生まれた。3月10日に園内の専用施設に移され、翌11日、施設内の屋外放飼場に放された。屋内で生まれ育ったN97は、初めて屋外に出ると空を見つめ、1歩進んでは立ち止まって空を見上げていた。
N97を卵の時から見守ってきた飼育チームサブリーダーの橋本渚さん(29)によると、N97はヒナ同士でけんかしたこともなく、おっとりした性格だという。
3月27日。21年に中央アルプスで生まれた雄とネット越しに対面させた。「雄は高いところに登ったり近づいたりして、N97をめちゃくちゃ見ています」と橋本さん。
4月6日。橋本さんたちは巣を用意した。厚さ20センチの土の上にミズゴケをふかふかに敷き詰め、その上にハイマツの枯れ葉を敷いた。入り口は松の葉で覆い、潜り込むようにして入る形になっている。
夜、N97は頻繁に巣に入り、ミズゴケをくわえて出てくる。巣の中を好みのレイアウトに変えているようだ。
17日からは雄との同居が始まった。繁殖の成功が待たれる。
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