インド同性婚の合法化なるか、最高裁で審理 「この国を信じる」

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真田嶺
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 同性婚を法的に認めるべきか否か――。インド最高裁で、歴史的な審理が始まった。同性婚の合法化を求める複数のカップルらが請願を提出。最高裁はこれらの請願を「非常に重要な問題」と位置付け、まとめて審理している。合法化に賛成の判決が出れば、インドの性的少数者の権利向上に大きな影響を与えることになる。

 「私たちはこの国や司法制度に大きな信頼を寄せている。2人で、よりいい太陽を見られるように祈っています」。そう語るスプリヨ・チャクラバルティさん(32)は、パートナーのアブヘイ・ダンクさん(36)とともに請願を提出したゲイカップルの1人だ。

「一番大切な人のための、法的な権利ない」

 スプリヨさんは10代のころ、自分が同性に関心があることに気付いた。当時、「同性愛は社会が受け入れない」「女性と結婚しなければならない」と教えられ、周囲との違いに苦しんだこともあった。だが次第に「自分は他と違う。でも、それでいい」と受け入れられるようになった。

 2012年、インターネットを通じてアブヘイさんと知り合った。誠実なアブヘイさんにひかれ、価値観も同じだと感じた。「出会った初日から、互いに好きだと感じていたと思う」。お互いの両親にパートナーだと紹介することなどを交際の「条件」としたアブヘイさんに、「真剣に考えてくれている。この人しかいない」と心から思った。

 出会ってから約9年。2人を…

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この記事を書いた人
真田嶺
国際報道部
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