新橋SL広場で150年前の遺構を再現 鉄道発祥の地、石もこだわり
JR新橋駅(東京都港区)前のSL広場に鉄道開業時の「高輪築堤」のモニュメントが完成し、15日に式典があった。鉄道発祥の地・新橋の新たなシンボルとして、広場に置かれてきたSL「C11形」を支えるような格好で当時の石積みが再現された。
日本初の鉄道が1872年に新橋―横浜間で開業した際、その途中にあたる現在のJR田町―品川駅付近は海上の築堤の上を汽車が走っていた。当時の石垣などの遺構が、JR高輪ゲートウェイ駅付近の再開発に伴って2019年に発見されていた。
モニュメントは昨年の鉄道開業150年にあわせ、SL広場にあるC11形の正面に建設された。幅22メートル、高さ1メートルの大きさで、発掘された石267個を用いて築堤上部を忠実に再現したという。
C11形は鉄道開業100年だった1972年に設置された。セレモニーで武井雅昭・港区長は「築堤は、日本最初の鉄道を作り上げた技術力と情熱を示すものだ。SLや築堤のモニュメントを通じて、鉄道発祥の地・新橋の魅力を全国に発信したい」と述べた…
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