新型ロケット「H3」、打ち上げ失敗 第2段エンジンに着火せず

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玉木祥子
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発した大型ロケット「H3」初号機の打ち上げが7日、失敗した。第2段エンジンの着火が確認できず、破壊する信号を送ったという。

 昨年10月の小型ロケット「イプシロン」6号機に続く失敗で、今後の宇宙開発への影響は避けられないとみられる。

 JAXAによると、H3は予定時刻の午前10時37分55秒に発射した。補助エンジンの固体ロケットブースターや主エンジンがある第1段を分離したものの、その後、着火予定の第2段エンジンが着火されなかったという。

 JAXAは、載せていた地球観測衛星「だいち3号」を予定の軌道へ投入することができないと判断。打ち上げから13分55秒後の午前10時51分50秒、機体を破壊する信号を送ったという。

 破壊指令を送った第2段部分…

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2023年3月7日19時50分 投稿
    【視点】

    私も固唾を吞んで中継を見ていましたが、打ち上げ成功かと思われた歓喜の状況から一転、破壊指令は非常に残念でした...。まずは、JAXAをはじめとする関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。宇宙ビジネスという観点では、地上分解能が約3倍向上し、災

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    遠藤謙
    (エンジニア)
    2023年3月8日14時18分 投稿
    【視点】

    非常に残念な結果。今後の日本の宇宙開発に大きな影響があるが、このような失敗には大きな代償が伴う。何が失敗だったのか。技術の問題なのか、オペレーションの問題なのか、組織の問題なのか。 1986年、スペースシャトルチャレンジャー号は発射か

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