出生数、初の80万人割れ確実に 2022年の速報値

有料記事少子化を考える

久永隆一
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 2022年に国内で生まれた子どもの数は、統計のある1899年以降、初めて80万人を割り込むことが確実になった。厚生労働省が28日に公表した22年の人口動態統計(速報)で、外国人と、海外で生まれた日本人の子どもを含む出生数は79万9728人だった。

 国内生まれの日本人に絞り込んだ出生数(概数)は6月に公表される。国の推計方法で計算すると77万人台と見込まれる。40年前の1982年の出生数(国内で生まれた日本人の子ども)は、151・5万人で、40年間でほぼ半減することになる。

 国立社会保障・人口問題研究所の推計(17年)では、外国人を含む出生数が79万人台になるのは、33年とされていた。国内の日本人に限った出生数が77万人台になるのも、同じ33年と見込んでいた。いずれも想定より11年早く少子化が進んだことになる。

 今回公表された速報値は22…

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2023年3月1日15時54分 投稿
    【視点】

    異次元の少子化対策は待ったなしだ。発表資料を見ると出生数が過去最少、死亡数が過去最多となっており、短期的にはコロナの影響があると言われているが、少子化・人口減少のトレンドになんとか歯止めをかけないと社会の持続可能性が危ぶまれる。 出生

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年2月28日15時38分 投稿
    【視点】

    けさのテレビの情報番組でも、岸田首相の「子ども予算倍増」問題が採り上げられていて、国会が紛糾している様子が放送されていました。なんであれ、大いに議論する姿を国民の前にさらけだしてほしいと思います。 お隣の韓国も猛烈なスピードで少子化が

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