一度も会わずに取材依頼 逆境をバネにした泉ピン子さんの半生
記者コラム「多事奏論」 編集委員・後藤洋平
コンプレックスを隠さず、それをバネにする強さ。それが、俳優としての核になったのではなかろうか。
4日まで1カ月近く、朝刊文化面で、俳優の泉ピン子さん(77)に半生を振り返ってもらう連載企画を担当した。
20代でテレビのワイドショーのリポーターとして脚光を浴びたことを「見てきたことを克明に、面白おかしく話すのが得意だったから」と自ら分析するように、ピン子さんの話は数十年前のエピソードでも具体的で、引き込まれた。
実は今回の取材を始めるまで、実際に会ったことは一度もなかった。
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