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郵便配達員が業務中にコンビニで飲酒、泥酔状態 点呼なし、公表せず

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編集委員・沢伸也 増山祐史 高島曜介

 日本郵便の東京都内の郵便局で2月末、郵便の配達員が業務中に飲酒していたことがわかった。運転手は酒に深く酔った状態で見つかり、警察に通報された。同社は事案を公表せず、国土交通省への報告もしていない。

 同社では昨年5月、横浜市の戸塚郵便局で配達員が酩酊(めいてい)状態で乗務していた事案が発生。今年2月には近畿支社管内の約8割の局で点呼が不適切だったことが判明し、点呼の徹底が呼びかけられ、全国調査が始まる時期だった。

 日本郵便によると、車で集配業務にあたっていた50代男性が今年2月26日、業務中にコンビニエンスストアに立ち寄ってアルコール飲料を購入し、コンビニの駐車場で飲んだ。コンビニのオーナーが目撃し、不審に思って郵便局に連絡した。

 郵便局員がコンビニ駐車場へ駆けつけ、車内を確認。飲んだ直後とみられる500ミリリットルのアルコール缶があり、運転手からも酒の臭いがしたため、110番通報したという。

 警察がアルコール検査を実施し、呼気1リットルあたり0.41ミリグラムのアルコールが検出された。0.15以上で「酒気帯び運転」で、0.41は泥酔や酩酊の状態とされる。運転手は任意同行され、警察から厳重注意処分を受けたという。

事案説明なし 理由は「とっさに思い出せず」

 この運転手は日本郵便の協力…

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この記事を書いた人
沢伸也
編集委員|調査報道担当
専門・関心分野
埋もれている社会問題
増山祐史
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ