バイデン氏が「リスク」を選んだ日 極秘のキーウ入り、その舞台裏
バイデン米大統領が20日、予告なしにウクライナの首都キーウを訪れた。事前には一切予定を漏らさない極秘訪問は、ホワイトハウスが数カ月前から綿密に計画してきたものだったという。現時点で明らかになっている舞台裏はこうだ。
「前例のない歴史的な訪問だった」。バイデン氏のキーウ訪問に同行したサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、そう評価した。
ロシアによるウクライナ侵攻から1年となる2月24日を前に、バイデン氏は隣国ポーランドを訪問し、演説をする予定だった。20日夜に米国を出発し、21日にポーランドの首都ワルシャワに到着するという日程が、あらかじめ公表されていた。
だが実際には、バイデン氏は極秘で1日早く、米国を後にしていた。
バイデン氏は18日夜、妻のジル氏と首都ワシントンのレストランで夕食をとり、ホワイトハウスに戻った。その後、ウクライナ入りに向けた隠密行動が始まった。
限られた人数で出発
翌19日の日曜日、夜明け前…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
- 【視点】
ポーランドのプシェミシル駅にバイデン氏が到着した同じ日の早朝、私もこの駅にいました。バイデン氏と入れ違いでキーウを出発し、プシェミシルからポーランドに入ったのです。駅の様子はおそらく普段と何も変わることはなく、警備が増強されているとも感じま
…続きを読む