三菱重工、スペースジェットの開発を断念へ 6回にわたり納期を延期
土居新平 杉山歩
三菱重工業が、国産初のジェット旅客機「スペースジェット(SJ、旧MRJ)」の開発を断念し、事業から撤退する方針を固めたことが分かった。相次ぐトラブルで6回にわたって航空会社への機体の納入時期を延期するなど、苦境が続いた。2020年秋に開発を中断していたが、今後も採算が取れないと判断したとみられる。
三菱重工は7日午後、22年4~12月期の決算会見を予定している。これとあわせて開発断念の方針を発表するとみられる。
同社がSJの開発に着手したのは08年。経済産業省からの支援も受け、当初は最初の顧客となる予定だった全日本空輸への機体の納入を13年に始めるはずだった。しかし、09年に設計変更を理由に延期すると、その後も検査態勢の不備や試験機の完成遅れなどで延期を繰り返した。
20年10月には「いったん…
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