時代劇映画のお宝映像 サイトで発信
約100年前から映画産業が培われてきた京都市右京区・太秦などの貴重な映像や資料を紹介するウェブサイトができた。京福電鉄がJR西日本、東映京都撮影所、松竹撮影所などと連携して作った。文化遺産ともいえる映画の魅力に触れてもらい、観光客誘致につなげるねらいだ。
サイトは「ニッポン・シネマレトロ・キョウト」(https://cinema-retro.kyoto/)。
「京都を知らねば、映画は語れぬ」。こんなフレーズを掲げ、尾上松之助、阪東妻三郎、月形龍之介ら往年の大スター8人の迫力あるチャンバラシーンを動画で紹介。かつて20カ所あった京都市内の撮影所の場所などを地図で示し、当時の写真をふんだんに使って説明している。
映画を体感できる旅の情報も「聖地巡礼ツアー」として発信する。現在は「キネマのまち太秦ロケ地探訪」(2月21日、3月14日、4月25日開催)などを掲載している。
文化庁の「観光再開・拡大に向けた文化観光コンテンツの充実事業」のひとつ。京福電鉄の濱和彦・沿線創造事業部長は「京都の映画の歴史とその文化背景となった史跡をむすぶ新たな旅を提案し、アフターコロナの観光復活に向け、ファン確保をめざしたい。より多くの方に楽しんでもらえるよう、情報を更新していきたい」と話す。
旅行商品の収益の一部は、映画フィルム、衣装、小道具などの保存費用に充てるという。
1月18日から嵐電でサイトのトップ画像をあしらったラッピング車両1両を走らせてPRしている。運行は不定期で1年間の予定。
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