筑豊の石炭輸送支えたSL、製造100年で企画展 田川の博物館

神谷裕司
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 福岡県田川市伊田の市石炭・歴史博物館で、蒸気機関車(SL)のミニ企画展が開かれている。日本の鉄道の開業150年と、博物館の隣に置かれているSLの製造100年を記念した企画。写真やパネル、SLに取り付けられていた銘板など約20点が展示されている。

 博物館に隣接する石炭記念公園には、1922(大正11)年製造のSL「59684号」が保存・展示されている。「9600形」の機関車で、74年まで筑豊地方で石炭輸送などに活躍した。

 企画展では、このSLの走行中の迫力ある写真、日本の鉄道の黎明(れいめい)期や筑豊の鉄路の説明パネル、「59684」と記された銘板などが並べられている。博物館の学芸員は「石炭で栄えた田川を支えたSLについて知ってほしい」と話す。

 企画展の第1期は来年1月20日まで。展示替えをして第2期が1月22日~3月5日。月曜(祝日の場合は翌日)と12月29日~1月3日は休館。観覧料は一般400円、高校生100円、小中学生50円。ユネスコ「世界の記憶」登録の山本作兵衛の炭坑記録画など常設展示も観覧できる。問い合わせは博物館(0947・44・5745)へ。

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