姫新線存続を求め、岡山県の高校生が署名提出 「学校生活に影響」
小沢邦男
岡山県北部を東西に走るJR姫新線をめぐり、沿線の高校に通う生徒有志と真庭市の太田昇市長が15日、JR西日本岡山支社を訪れ、姫新線の存続と利便性の向上を求める4865人分の署名を提出した。「廃止となれば学校生活に多大なる影響が出る」と訴えている。
JR西日本は今年4月、2019年度に1キロあたりの1日平均利用者数が2千人未満だった17路線30区間について、17~19年度平均の収支を公表したが、いずれも赤字だった。姫新線の県内区間も含まれ、JR側は沿線自治体に存廃を含めた協議を求めている。
真庭市によると、姫新線沿線には11の高校があり、生徒約900人が通学に利用。署名は赤字区間の公表を受け、市内にある勝山高と真庭高の生徒会が着手。各校に働きかけ、10月から11月にかけて主に校内で生徒や職員、保護者らに呼びかけて集めた。
この日は、「安心して通学できる姫新線の存続と利便性の向上を強く願っている」とした署名を沿線3校の生徒会長ら4人が代表して須々木淳副支社長に提出した。勝山高生徒会長の友金日向さん(2年)は「生徒の半分以上が姫新線で通学している。署名が存続と利便性の向上につながってくれれば」と話した。
署名を受け取った須々木副支社長は「署名は生徒の皆さんが姫新線の現状や課題と向き合ってくれている表れ。その思いを共有し、どうしていくべきかを皆さんと連携して考えていきたい」とした。
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