性的少数者とカミングアウト フィギュアの高橋成美さん「怖さある」

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野村周平

 フィギュアスケートのペアで活躍し、2014年ソチ五輪に出場した高橋成美さん(30)が16日、性的マイノリティー(少数者)であることを告白した。LGBTQなどの性的少数者とスポーツに関する情報発信をしている「プライドハウス東京」のトークイベントで明かした。

 高橋さんは「自分はLGBTに分類されないQだと思う」と語った。Qは、L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)にあてはまらない性的指向・ジェンダーアイデンティティーをもつ「クィア」や、性的指向・ジェンダーアイデンティティーが定まっていない「クエスチョニング」を指す。

 ゲイを公表しているスペイン…

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この記事を書いた人
野村周平
スポーツ部次長
専門・関心分野
スポーツ行政、スポーツビジネス、五輪などの国際イベント
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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2022年10月17日3時27分 投稿
    【視点】

    「正直(告白することで)怖い部分はたくさんあります。でも誰かが発信しないと始まらない。それが自分なのかなって」。この発言にとても大きな希望をもらいました。日本社会はとても閉鎖的ですが、スポーツ界はもっとだと常々思っています。目立つことを言っ

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男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]