D51から新幹線、そして「ALFA―X」へ 高速化進んだ150年

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細沢礼輝

 国内で鉄道が開業してから、14日でちょうど150年。この間、車両やレールはたゆまぬ改良のもと、大きな変化を遂げてきた。

高速化支える車両、時速360キロめざす

 1872年の鉄道開業に合わせて英国から蒸気機関車(SL)が輸入され、新橋―横浜間29キロを53分間かけて走った。その10両のうちの1両は「一号機関車」として、国の重要文化財に指定されている。

 1893年には、国産初のSLが鉄道庁神戸工場で誕生。「デゴイチ」の愛称で知られるSL「D51」は1936年からの9年間で、国鉄の機関車としては最多の1115両が製造された。D51の設計を手がけた鉄道技術者の島秀雄は戦後、国鉄技師長として東海道新幹線の開発を推進。夢の超特急と呼ばれた新幹線の「生みの親」ともなった。

 この150年、鉄道は高速化の道を進み続けた。JR東日本が研究開発中の試験車両「ALFA(アルファ)―X(エックス)」は時速360キロ運転をめざす。騒音の原因となるトンネル進入時の圧力波を防ぐため、先頭車の長く伸びた「鼻」が特徴だ。

双頭レールから平底、そして電磁石に

 鉄道開業時のレールは、車輪…

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この記事を書いた人
細沢礼輝
東京社会部|鉄道担当
専門・関心分野
鉄道を中心とした運輸部門