開国、西洋、工業に続く4代目の名は 横浜駅が映した日本の150年

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中村英一郎
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 新橋―横浜間に鉄道が開通して150年。その間、横浜駅は何度か場所や姿を変えていて、現在の横浜駅は4代目だ。

 駅の空間構造について研究している昭和女子大環境デザイン学科の田村圭介教授(建築学)は「これほど国家の変化を映す駅はほかにない」と話す。

 これまでの横浜駅を象徴する言葉は初代=「開国」、2代目=「西洋」、3代目=「工業」だという。では、4代目の現在の駅は何だろう。

 田村教授に朝日新聞社が保存する歴代横浜駅の写真をみてもらいながら、横浜駅の150年の変遷を解説してもらった。

初代は「開国」の雰囲気、8年で姿を消した2代目

     ◇

 初代横浜駅は1872年、現在のJR桜木町駅地点につくられた。

 人やモノの往来が盛んになった開港地・横浜と首都・東京の玄関口・新橋までの約29キロが53分で結ばれた。

 田村教授は「左右対称の駅舎…

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