夏休み期のJR四国運輸収入、前年同月比73%増 コロナ前には遠く
福家司
JR四国は27日、8月の営業概況を発表した。鉄道事業の運輸取り扱い収入は20億6300万円で前年同月を73・0%上回ったが、新型コロナ禍前の2019年同月の61・9%にとどまった。3年ぶりの行動制限のない夏休みで、集客が期待できる阿波踊りなどの催しも開催されたが、伸び悩んだ。
取り扱い収入のうち、定期収入を除いた普通収入は18億4千万円で前年同月の90・6%増だった。このうち四国内は前年同月比62・0%増の6億1600万円、本州方面は2・09倍の12億2400万円。観光利用の回復の兆しは見えたが、勢いが鈍かったのは、新型コロナウイルスの感染者が増えたためとみられる。定期収入は2億2300万円で1・8%減だった。
西牧世博社長は「9月はコロナ禍に加え、2度の連休に台風の影響もあり、取り扱い収入の(コロナ禍前の)19年同月比は8月を下回りそうだ」とする一方、「10月は国の全国旅行支援も始まるので、回復に期待したい」と話した。
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