西九州新幹線、延伸のカギ握る佐賀県 国は開業の観光効果で変化期待

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加藤裕則
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 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)は開業したが、今後の焦点となるのが延伸だ。武雄温泉と九州新幹線の新鳥栖を結ぶ約50キロの区間について、国や長崎県は利便性が上がるとして整備を急ごうとしている。佐賀県は否定的で、簡単には進みそうもない。

 長崎県の大石賢吾知事はこの日、長崎市内のホテルで会見した。約50キロの未整備区間について問われると、「長崎県は九州の最西端に位置し人口減少が進む。交流人口拡大のため、新幹線をフル規格でネットワークにつなげたい。私に課せられた大きな仕事だ」と述べた。その上で、「佐賀県のデメリットをできるだけ小さくし、メリットを一緒に享受できるよう知恵を一緒にしぼっていきたい」と呼びかけた。

 国交省と佐賀県は会合を重ねている。国交省は新幹線と在来線の両方を走れる「フリーゲージトレイン軌間可変電車)」を導入しようとしたが、技術面から断念した。佐賀県は開発の継続を求め、話し合いは平行線だ。

 未整備区間はほとんどが佐賀…

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