主要7カ国（G7）財務相会合は2日、ロシアへの追加制裁として、同国産石油の取引価格に上限を設ける制度を、12月5日に導入することで合意した。一定価格以上で取引された石油について、海上輸送を実質的に禁止する。ロシアの収入を減らし、戦費転用に歯止めをかける狙いがある。

　ウクライナ侵攻後の石油価格の上昇で、石油輸出によるロシアの収入は大きく伸びた。このため、今年6月にドイツで開かれたG7首脳会議は、ロシア産石油の価格に上限を設ける方向で一致。一定の価格を超えた石油を積んだタンカーに対して、保険会社による船舶保険の提供を禁止し、実質的に航行できなくなる方法などが想定される。

　焦点となる上限価格は今後詰…