動物園生まれのライチョウを中央アルプスへ ヘリで移送「復活作戦」

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菅沼遼
【動画】ライチョウ里帰りの日まで 母子見守る喜びと涙と=那須どうぶつ王国提供
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 環境省が進める国の特別天然記念物・ライチョウの中央アルプスでの「復活作戦」で、茶臼山動物園長野市)と那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で繁殖させた家族の計22羽が10日にも、中央アルプスの木曽駒ケ岳に移送される。移送後、環境に慣れ、動物園生まれのヒナの野生復帰が成功すれば、中央アルプスでの個体群復活に大きく前進する。

 環境省信越自然環境事務所などが8日発表した。

 22羽の内訳は成鳥6羽(メス5羽、オス1羽)とヒナ16羽。成鳥はいずれも2021年夏に木曽駒ケ岳から動物園に移送された個体で、両園で繁殖が試みられていた。ヒナ16羽はいずれも那須生まれ。茶臼山ではヒナが育たなかった。

 22羽は10日早朝にヘリコプターで山頂付近に移送される予定。約1週間、保護ケージの中で現地の環境に慣れさせた後に放鳥される。天候不良などで10日に実施できない場合は11日に順延となる可能性もある。

 日本のライチョウは本州中部…

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