「安倍さん今度は北口に」急いで下見 銃撃前夜、県警ドタバタの背景

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 「安倍晋三内閣総理大臣来る!」「街頭演説会のお知らせ」。自民党系の地元議員に一斉にファクスが届いたのは、事件前日の7日午後5時過ぎだった。もともと奈良入りの予定はなく、急な日程だった。多くの聴衆が集まることが予想されるため、急きょ演説の場所も変えた。候補者の陣営から奈良県警への連絡も夕方になってから。県警本部長が警備計画を承認したのは当日の朝だった。ドタバタの背景に何があったのか。

 「安倍さん、来たばかりやんか。しかもまた同じ駅か」。7日午後3時過ぎ、あるベテラン県議は思わず声を上げた。

 10日に投開票を迎える参院選で再選を目指す自民の佐藤啓氏の事務所にたまたま立ち寄り、議員に送る前のファクスを見た。

 安倍氏は事件10日前の6月…

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