都営バス車内で9歳女児を置き去り 運転手「トイレにいきたかった」

中山直樹
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 東京都荒川区都営バスの営業所で、小学生の女児(9)が乗ったままバスが車庫に入り、車内に一時取り残されていたことがわかった。父親からの連絡を受けて約25分後、出口付近の座席で寝ている女児を見つけたという。

 都交通局によると、バスは1日午後4時55分ごろ、終点の南千住車庫前のバス停に到着。運転手は座席で寝ていた女児に気づかずにバスを動かし、隣接する営業所内の車庫に止めてその場を離れたという。

 女児が帰宅しないことから、父親がGPS(全地球測位システム)を確認。営業所内にいると表示されたため電話をかけ、職員と運転手が午後5時20分ごろに車内で女児を見つけたという。女児にけがはなかった。

 内規では、バスを車庫に入れる前に車内に人がいないか確認することになっているが、運転手はしていなかった。運転手は「トイレにいきたくてチェックを怠った」と話しているという。都の担当者は「事案の内容を全営業所に共有し、車内点検の徹底を周知した」と話している。

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この記事を書いた人
中山直樹
ネットワーク報道本部|都庁担当
専門・関心分野
人権問題、災害、人口減