サンゴの移植、開発の免罪符になる怖さ 自宅で研究続ける教授の警告

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矢田文
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 サンゴ礁は海の中の多くの生き物が集まる生物多様性の豊かなスポット。東京経済大教授の大久保奈弥さん(46)は、サンゴを研究しながら、海の環境を守っていく重要性を訴えている。

 実体顕微鏡やサンゴを育てる水槽の数々、実験器具が並ぶ研究室は大学ではなく自宅にある。勤務先に置く場所がなかったのはむしろ好都合だった。「朝まで観察に没頭することもあるので」

 小さい頃は家族でよく海や山に出かけた。小魚やホタルを追いかけた。学生時代はドイツ文学を専攻したが、最も心をひかれたのは一般教養の生態学の授業だった。

 「君はこっちの方が向いてる…

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この記事を書いた人
矢田文
科学みらい部|原子力・災害担当
専門・関心分野
いきもの、環境問題、沖縄、依存症