ポケモンの「骨格」、ご存じですか 「ポケモン化石博物館」の舞台裏

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天野彩
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 東京・上野の国立科学博物館(科博)で開催中の「ポケモン化石博物館」。化石とポケモンを愛する一人の学芸員のアイデアから企画が立ち上がった。民間会社とも連携し全国の博物館を巡る異例の大型巡回展実現の裏には、多くの「なかま」の熱意があった。

 展覧会の発案者で、総合監修を務めた相場大佑さん(32)は、北海道三笠市立博物館の主任研究員。子どものころにポケモンの世界に出会った喜びを企画に込めた。

 カセキポケモンの「骨格想像図」を描いたのは、大学院でアンモナイトの研究をした経験があるサイエンスイラストレーターの増川玄哉さん(28)だ。

 実在の古生物の骨格とポケモンの設定を参考にして、相場さんや、ポケモンをプロデュースする株式会社ポケモンの担当者と議論を重ねて制作した。

 増川さんは、北海道で見つかった「むかわ竜」など国内外で発掘された恐竜の骨格図を手がけてきた。学会で相場さんに声をかけられ「相場さんの企画なら、化石業界にもいい話になるだろう。断る理由がない」と快諾した。

 実際にポケモンの骨格を描い…

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