「モスクワ」沈没は「大和」に匹敵 元海将補が見たロシア軍への打撃

有料記事

聞き手・佐藤達弥
[PR]

 ロシア国防省が、同国黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没したと発表しました。首都の名を冠した黒海艦隊の旗艦が失われたことは、ロシア、ウクライナ双方の戦略にどんな影響を及ぼすのでしょうか。自衛隊の元海将補で、在ロシア防衛駐在官も務めた佐々木孝博・広島大客員教授(ロシア安全保障政策)に聞きました。

 ――そもそも黒海艦隊とはどんな存在なのでしょうか。ロシアが2014年、一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島に母港を置いているようですね。

ロシア黒海艦隊旗艦の沈没は、太平洋戦争時の日本の巨大戦艦の沈没にも匹敵するという佐々木氏。「モスクワ」が担っていたある役割が失われたことで、作戦行動にも影響が出ると言います。

 そうです。黒海艦隊はクリミ…

この記事は有料記事です。残り2459文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
佐藤達弥
国際報道部
専門・関心分野
昭和史、ジェンダー、中東・ロシア
ウクライナ情勢

ウクライナ情勢

2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。国際社会の動きや、現地の様子などのニュースをお伝えします。[もっと見る]