プーチン氏へ制裁「やるしかない」 首相は「安倍路線」から転換した

有料記事

西村圭史 安倍龍太郎 相原亮 森岡航平 楢崎貴司
[PR]

 2月27日の日曜日午後の首相公邸岸田文雄首相のもとに松野博一官房長官らが続々と集まった。外務省が配布した数枚のペーパーには、G7主要7カ国)の加盟国など米欧が先行するロシアへの制裁内容が記されていた。

 協議の焦点は、プーチン大統領に対する資産凍結を行うかどうかだった。

 ロシアがウクライナに侵攻したのは同24日。翌25日には米欧がプーチン氏への制裁方針を発表した。国家元首を対象にした異例の制裁だった。

「ロシアが戦争に勝ったときにひどい目にあう」忠告する声も

 日本政府は今回、米欧の求め…

この記事は有料記事です。残り3227文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
森岡航平
政治部|首相官邸担当
専門・関心分野
国内政治
  • commentatorHeader
    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年4月4日10時43分 投稿
    【視点】

    2014年にクリミア併合後に世界がプーチン大統領をならず者扱いにしていたところ、最初に首脳対談を行い、プーチンの国際社会への復帰を助けた上、経済協力を増やしたり、北方領土を「固有の領土」と表現しなかったりして、プーチンの望み通りに動いていた

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年4月4日8時11分 投稿
    【視点】

    岸田文雄氏が「リアリズム外交」という言葉を国会で使い出したのは最近で、首相となって初めて行った今年1月の施政方針演説からです。それは一体なんでしょうか。  この記事で触れられている、岸田氏の派閥の先輩が取り組んだ日中国交正常化とPKO協力

    …続きを読む