ハイブリッド戦の裏に米データ解析企業「AIが次の世界を決める」
「これがウクライナ北部の画像だ」。ロシア軍がウクライナ侵攻を控え、国境に集結していた2月10日。米データ解析大手「パランティア・テクノロジーズ」の担当者が、画面上のある地点を指した。
「新しい動きをすぐ察知するには、まずどのくらいの頻度で衛星画像が得られるのかを知る必要がある。この地点の上空では2日間で延べ1200回だ」
異なる軌道で地球を回る無数の衛星から画像データを切れ目なく集め、作戦を立てる判断に役立てる。
パランティアは、米決済大手ペイパル創業者の著名投資家、ピーター・ティールらが2003年に創業した。AIを使った高度なデータ解析で知られ、米軍や米中央情報局(CIA)のほか、米国の同盟国の政府にビッグデータの解析ソフトウェアを提供している。
11年、国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者の潜伏先を突き止めた際もパランティアの技術を活用したとされる。
「敵対国とは取引しない」
画面は、中国軍が進出を強める南シナ海も映し出した。「中国は海軍力を急ピッチで増強しており、潜水艦や駆逐艦、空母などの動きを捕捉するのがきわめて難しくなっている」
浮上する中国の潜水艦などの…
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- 【視点】
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