経団連、大学教育改革を提言 オンライン授業の単位上限の撤廃も

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専門記者・木村裕明
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 経団連は14日、大学設置基準の抜本的な見直しなどを求める提言をまとめた。全国に800超ある大学に一律に適用している基準が、教育の質の向上に向けた各大学の創意工夫を阻害しかねないとして、時代に即した見直しを求める。中央教育審議会で大学設置基準の見直し議論が進んでいることを踏まえ、近く文部科学省に提出する。

 コロナ禍ではオンライン授業が広がった。国内外の複数の大学が連携し、学部の枠も超えて学びの機会を提供できる可能性が高まっている。いまの大学設置基準は学部単位での入学定員の管理を求め、オンライン授業で修得できる単位の上限は60単位だ。こうした規制が柔軟な教育展開の足かせになりかねないという。定員管理を学部単位から大学単位に改めることや、オンライン授業による修得単位数の上限撤廃を求める。学生数に応じて校舎の面積などを定める基準の見直しなども訴えた。

 また、大学には社会人の学び…

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2022年1月15日10時37分 投稿
    【視点】

    こういう提言の評価は、高等教育研究の専門研究者の意見を聞いたほうがいいと思う。 教育の問題は、「自分も経験がある」と誰しも思うのだが、じつはかなり偏った「部分」しか経験していないことが多い。 経団連の提言を書いたのは、おそらくか

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