大阪ビル火災で24人死亡、全員クリニック内か ほか3人も心肺停止

有料記事大阪・北新地のビル火災

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 17日午前10時20分ごろ、大阪市北区曽根崎新地1丁目の鉄骨鉄筋コンクリート8階建ての「堂島北ビル」で、「4階部分が燃えている」と通行人らから119番通報があった。大阪市消防局によると27人が心肺停止となり、大阪府警によるとこのうち男性14人、女性10人の計24人が死亡した。

 捜査1課によると、4階にあるクリニックを訪れた50~60代の男が紙袋を暖房器具近くの床に置いて蹴り倒し、漏れ出た液体付近から燃え上がったのを女性2人が目撃したという。この容疑者の男は現場から救急搬送された。府警は現住建造物等放火殺人事件として、天満署に捜査本部を設置した。

 捜査関係者によると、ビル火災の30分ほど前に、この男の自宅とみられる大阪市西淀川区の住宅で火災が発生しており、府警は関連を調べている。この住宅はクリニックから約3・5キロ西に位置する。

 同市北区の火災現場は雑居ビル。大阪市消防局によると、火は約30分後にほぼ消し止められたが、延べ約600平方メートルのうち4階部分の一部約25平方メートルが焼け、男性17人、女性10人が心肺停止状態で搬送された。

 捜査1課によると、男が紙袋を蹴り倒したのは出入り口付近で、来院直後だった。男は1人で来ていた。死亡した24人は全員が成人で、クリニック内にいた患者かスタッフとみられるという。

 同課などによると、ビル4階には心療内科の医院「西梅田こころとからだのクリニック」がある。クリニックではこの日午前10時から、精神的な不調などからの職場復帰を目指す「リワークプログラム」が開かれる予定だったといい、多くの人が集まっていた可能性があるという。

 捜査関係者らによると、クリ…

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