中国本土、オミクロン株の市中感染を初確認 帰国者から感染か

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瀋陽=平井良和
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 中国・広州市の衛生当局は16日、感染力の強さが指摘される新型コロナウイルスの「オミクロン株」に市内で感染したとみられる例が見つかったと発表した。中国本土内で同株の市中感染者が確認されたのは初めてとなる。

 発表によると、新たに感染が判明したのは広州市越秀区のアパートに住む女性(70)。14日にはこのアパート内で、11月末にカナダから帰国して14日間の隔離を終えた後の男性(67)のオミクロン株感染が判明していた。市衛生当局は男性の感染が判明した直後からアパートを封鎖して住民全員を隔離しており、周辺の1万人余りもPCR検査で陰性だったことから「さらなる拡大の可能性は低い」などとしている。

 中国本土では、1年半以上にわたって入国者らに最低14日間の厳格な隔離を求める態勢が続いており、世界各地でオミクロン株への警戒が強まってからも水際対策に大きな変化はない。13日には、ポーランドからの入国者のオミクロン株への感染が入国後の隔離中に確認されている。

「入ってくればすぐに見つけられる」としていたが

 国家衛生健康委員会は世界各…

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この記事を書いた人
平井良和
ネットワーク報道本部次長
専門・関心分野
地震災害、中国社会、中国残留日本人孤児、気候変動、生物多様性、社会教育