フェイスブック、強まる批判 検閲疑惑に内部文書?流出報道も

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 世界最大のSNSの米フェイスブック(FB)への批判が強まっている。欧米メディアが内部の情報をもとに、ベトナムで投稿への検閲を受け入れていたことなどを相次いで報じた。各国の民主主義のあり方に影響を及ぼすような問題が表面化しており、FBは対応を迫られている。

 FBはグループで約36億人の利用者がいるまでに大きくなった。差別や暴力をあおるような投稿に十分対応してこなかったと、これまでも指摘されていた。今回は内部文書とされる資料や元従業員の証言をもとに複数の問題が浮上し、説明が求められている。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は報道に反論しているが、2004年の創業以来ともされる厳しい状況に追い込まれた。

 米ワシントン・ポスト紙は25日、3人の関係者らの証言として、ザッカーバーグ氏がベトナム共産党の要求を受け入れ、反政府派の投稿を検閲することを認めていたと報じた。今年1月の共産党大会を前に、「FBは『反国家』の投稿への検閲を著しく増やし、政府がほぼ完全にプラットフォームをコントロールできるようにした」という。

数万ページの「フェイスブック文書」 暴かれた失態

 米ニューヨーク・タイムズ(…

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この記事を書いた人
五十嵐大介
サンフランシスコ支局長兼編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション
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    伊藤大地
    (朝日新聞デジタル編集長)
    2021年10月26日22時28分 投稿
    【解説】

    FacebookやTwitterなどソーシャルメディアは、自分たちでコンテンツを作るのではなく、ユーザーの投稿を集め、交流する場をもうけることで人を集め、広告閲覧につなげるのがビジネスモデルです。別の言い方をすれば、コンテンツそのものを作ら

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