栃木の動物園へ移送のライチョウ母鳥死ぬ 中央アルプスの野生家族
小野智美
栃木県那須町の動物園「那須どうぶつ王国」は15日、長野県の中央アルプスから受け入れた国の特別天然記念物・ライチョウの家族7羽のうち、母鳥が13日に死んだと発表した。母鳥は飼育室で飛び回って床などに衝突した可能性があり、ヒナ6羽は無事だという。
中央アルプスからは8月3日、同園に7羽、茶臼山動物園(長野市)にも母鳥1羽とヒナ3羽が、ヘリコプターで移送された。両園で成長したヒナを秋に交換し、繁殖させて中央アルプスへ返す方針だった。今回の発表時点で、この方針は変更しないという。
那須どうぶつ王国によると、9月13日朝、屋内の飼育室に入ったスタッフが、動けずに横たわっている母鳥を発見。治療したが、約3時間後に死んだ。
モニターカメラを確認したところ、12日夜、1羽が突然飛び立ち、残る6羽も相次いで飛び回っていた。その後も計27回、全羽で飛び回る様子が映っていた。13日未明、母鳥が横たわって動けなくなった。飛び回るきっかけになった音声などは確認されず、発表時点では不明だという。
母鳥は胸に外傷性の出血があった。飼育室には衝突防止ネットを張ってあったが、何度も飛び回ったことや床などに衝突したことが、原因となった可能性があるという。
佐藤哲也園長は「知らせに絶句しました。もうじき子別れだから次のステップを考えていて、まさかと思った。夕方までご飯も食べて何もなかったのに。本当に悲しいです」と語った。
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