何重ものバックアップ、「ことごとく失敗」 みずほ障害

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山下裕志 西尾邦明 江口英佑
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 みずほ銀行の今月のシステム障害で、実態や原因を金融庁へ報告する期限を31日迎える。機器の故障後、何重ものバックアップがうまく働かなかったのはなぜか。発足以来20年あまり、幾度も繰り返すトラブルに、みずほ固有の課題を問う声が強まっている。

 「障害が起きた原因はわかりつつあるが、まだ最終的に結論づけるところまでいかない。(システムを開発した)ベンダーによる解析に時間がかかりそうだ。障害後に時間の無駄なくリカバリー(復旧)できたかも課題だ」。みずほ銀幹部は30日朝、朝日新聞の取材にこう語った。金融庁への報告でも、完全な原因特定は難しい見通しだ。

 今年5度目の20日の障害。基幹システム「MINORI(ミノリ)」と店舗での事務処理端末とをつなぐサーバー内のディスクが、前夜に故障したのが発端だ。みずほ銀とみずほ信託銀行の店舗が開く朝9時までに復旧せず、入出金取引などが一時的に全店でできなかった。

 今回の特徴は、障害に備えた…

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