世界最大の高速列車「Max」、引退へ記念グッズ続々

高橋俊成
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 【新潟】Max(マックス)の愛称で知られる上越新幹線の2階建て車両「E4系」の引退が迫ってきた。JR東日本は、長年、上越新幹線を支えてきた名物車両を記念する企画を次々と打ち出している。

 E4系は1997年に東北新幹線に登場し、2001年から上越新幹線でも運行。8両編成の全てが2階建てで、定員は817人。2編成を連結して16両編成として運転した場合の定員は1634人となり、JR東によると、高速列車としては世界最大という。

 ただ、最高時速は240キロにとどまる。時間短縮のため、JR東は、北陸新幹線を走るE7系を上越新幹線でも20年度中に全面導入し、E4系を引退させる計画だった。しかし、19年の台風19号で北陸新幹線の一部車両が水没する被害を受けたため、上越新幹線でのE7系全面導入は後回しとなり、E4系の引退も今年秋まで延びていた。

 Maxが運転しているのは、速達型の「とき」(東京―新潟)の上下10本、各駅停車の「たにがわ」(東京―高崎・越後湯沢)の上下12本。定期運行は10月1日が最後で、その後は同月9、10日に新潟―盛岡間で、同16、17日に新潟―東京間で貸し切り列車として運転し、引退する。

 JR東はE4系の引退にあわせ、専用ホームページ(https://www.jreast.co.jp/niigata/maxlastrun/別ウインドウで開きます)を設けて多くの写真と車両の仕組みなどを紹介している。

 キーホルダー、タオル、文房具など30種類以上のオリジナル商品も販売してきた。また、7月22日からは、県内の上越新幹線停車駅で「2階建て弁当」と銘打った上下2段の駅弁も販売している。

 JR東の小川治彦・新潟支社長は「『とき』と言えば、とき色のピンクの帯のE4系。県民にとっても印象深い車両に、新潟の皆さんとともにさよならをしたい」と話している。(高橋俊成)

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