半世紀ぶりにライチョウが自然繁殖 中央アルプスで

近藤幸夫
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 長野県中央アルプスで絶滅したとされてきた国の特別天然記念物・ライチョウの「復活作戦」を進める環境省は6日、現地で約50年ぶりに自然繁殖によるヒナが孵化(ふか)したと発表した。現在、三つの巣で計20羽のヒナを確認。低温や天敵から守るため、ヒナを含む2家族を木曽駒ケ岳(2956メートル)周辺に設置した木枠と金網で作ったケージでの保護を始めた。

 昨年、生息地の北アルプス乗鞍岳からヒナ16羽など3家族19羽を中央アルプスに移送し、成長した若鳥たちが繁殖した。木曽駒ケ岳周辺で四つの巣を確認していた。また、ケージ保護を始めた1家族の母鳥は2018年に北アルプス方面から飛来が確認された個体で、過去2年、乗鞍岳や動物園などから移した有精卵を抱かせたが、いずれも10日以内にヒナが全滅。しかし今回は7羽のヒナ誕生が確認された。

 同省は引き続き、ヒナが孵化した家族数やヒナ数の繁殖状況を調べる。木曽駒ケ岳周辺で別の2家族を加えた計4家族ほどをケージで保護し、ヒナが成長する8月上旬に放鳥する予定。このうち2家族は、茶臼山動物園長野市)と那須どうぶつ王国(栃木県)にヘリコプターと自動車で移送し、来年以降繁殖させて自然復帰させる計画だ。

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