五輪開催「全首脳から支持」 メルケル氏は触れず
菅義偉首相は英国で開かれ、13日に閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)の会合や各国首脳との個別会談で、東京五輪・パラリンピック開催に向けた支持取り付けに積極的に動いた。
G7初日の会合から「強力な選手団を派遣してほしい」と開催への協力を要請。首脳宣言にも「支持」が盛り込まれ、菅首相は閉幕後、「全首脳から大変力強い支持をいただいた」と誇った。
日本外務省の発表によると、英国、フランス、カナダのほか、招待国の豪州との個別会談でも東京五輪・パラに関するやりとりがあった。ジョンソン英首相は「成功を確信している」と表明。2024年のパリ大会を開催するフランスのマクロン大統領は「開会式への出席を楽しみにしている」と言及するなど、それぞれ好意的な反応があった。バイデン米大統領も断続的な協議のなかで、「菅首相を支持する」と語ったという。
外務省が内容を発表した会談などのうち、唯一、五輪・パラに関する記載がなかったのが、ドイツのメルケル首相とのものだった。外務省関係者は地域情勢に時間を割いたため触れられなかったと説明している。
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- 【視点】
菅首相にとって、今回のサミットでは五輪開催への「支持」を各国首脳から取り付けることが大きな目的だったようです。政府は、首脳声明に「安全な開催への支援を改めて表明する」と書き込まれたことを成果だと評価しているようです。ただ当然のことながら、新
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