「鬼滅のSL」化粧直し 息子と訪問、危険察知し申し出
三宅範和
JR山形駅前の公園にある蒸気機関車(SL)の塗装作業が12日、満開の桜の下で始まった。人気映画「鬼滅の刃(やいば)」に登場する列車に似ているとSNSで話題になったものの、あちこちがさびていた。作業は塗装業者のボランティアで、15日までの予定だ。
第二公園(山形市十日町4丁目)で保存されているSLは「ハチロク」の愛称で親しまれている「8620形」。日本歴代興行収入1位になった映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に登場する列車に似ていると一部のSNSで話題になり、「ファンの手で聖地に」との投稿もあった。
公園を管理する市に塗装を申し出たのは、「鈴木美装」(同市陣場南)の鈴木圭一社長(42)。1カ月ほど前、次男の連斗君(6)と公園を訪れた際、SLのあちこちがさびて塗装が浮き、衣服が汚れたり、手をけがしたりする危険があることに気付いた。
そこで、子どもの手が届く部分を中心に塗装の修復を申し出た。費用は塗料や従業員の人件費などで約30万円。12日に作業を始めた鈴木さんは「子どもたちが安全に楽しめるようにしたい」と話した。
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