よみがえった「校歌額」 石巻・大川小の遺族のもとへ
東日本大震災の津波で児童や教職員ら計84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の新たな校歌額が、岐阜県中津川市の中島工務店の工場で完成した。28日にも、犠牲者の遺族らでつくる「大川伝承の会」に贈られる。
一般社団法人「aichikara」(名古屋市)による「大川小学校 未来をひらくプロジェクト」の一環。額は横2・4メートル、縦1・7メートルで、愛知、茨城、愛媛、神奈川、岐阜5県の小中高8校の児童・生徒が、一つ9センチ四方の文字版を彫るなど協力した。
【プレミアムA】海から見た被災地
東日本大震災による津波は、陸地だけでなく海の中にも大きな被害をもたらした。大量のがれき、失われた漁場……。豊かな海はこの10年でどう変わったのか。水深35メートルまで潜ってみた。
同法人の石原杏莉代表理事(37)が旧大川小で被災した校歌額を見て、遺族らに再現を申し出た。この日は制作に協力した中津川市立加子母小学校5年生14人が見学に訪問。纐纈(こうけつ)大武(ひろむ)君(11)は「よみがえった校歌額を見て、子どもたちが歌っていたころを思い出して(大川地区の人たちに)元気になって欲しい」と話した。
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