息をのむ鮮烈な青 水神宿る聖地「にこ淵」 光が生む美

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文・小川裕介 写真・柴田悠貴
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 山あいに潜む、息をのむほどに透き通ったブルー。西日本最高峰が見下ろす清流スポットは、刻一刻とその色彩を変える。

 高知県いの町の山あい。滝の音に導かれるように、90段ほどの急階段を下りると、鮮烈な青色が目に飛び込んできた。「仁淀ブルー」の代表的スポット「にこ淵(ぶち)」だ。太陽の光が差し込む角度や強さによって、水面の色彩は群青やエメラルドグリーンなど微妙に変わる。幻想的な光景に目を奪われた。

 にこ淵は、石鎚山に端を発し、太平洋に注ぐ仁淀川の支流に位置する。仁淀川は国土交通省が公表する「水質が最も良好な河川」にたびたび選ばれる清流だ。水系の上流域では、流れの緩やかな各所で水面が仁淀ブルーと呼ばれる独特の青さを見せる。仁淀ブルー観光協議会によると、太陽光のうち赤色など波長の長い光が透明度の高い水に吸収され、波長の短い青色の光が残るのが理由の一つだという。

記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員限定のプレゼントもあります。

 にこ淵には大蛇伝説が残る…

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この記事を書いた人
小川裕介
西部報道センター|事件キャップ
専門・関心分野
核・原子力、感染症、調査報道