変異型は武漢型より感染力「強い」 東大医科研など研究

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野口憲太
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 現在、世界中で流行している新型コロナウイルスの変異タイプは、中国・武漢市で最初に確認されたタイプよりも感染力が強いことがハムスターを使った実験でわかった。東京大学医科学研究所の河岡義裕教授と米ノースカロライナ大のラルフ・バリック教授などのチームが13日、米科学誌サイエンスで発表した。

 新型コロナウイルスは昨年12月、武漢市でヒトへの感染が初めて報告され、その後、全世界へ広がった。その間、ウイルス表面の「スパイクたんぱく質」に変異が起きた「D614G」というタイプが、もとのタイプを上回る勢いで感染拡大した。日本でも3月以降、現在までこの変異があるウイルスの感染が続いている。これまで、この変化がウイルスの性質にどんな影響を与えているのか十分わかっていなかった。

 チームは、実験室でウイルスを人工合成する技術で、もとのタイプと変異タイプのウイルスをつくった。新型コロナに感染するとヒトと同じように肺炎を起こすハムスターを使って、感染しやすさを確かめた。

 コロナに感染させたハムスタ…

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