劇団で62人が集団感染 さいたま市のミュージカル座

森治文
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 さいたま市は10日、市内の劇団「ミュージカル座」の出演者やスタッフら男女62人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市や劇団のホームページによると、感染者は埼玉、東京、神奈川、千葉の1都3県にまたがっている。埼玉県内の新たな感染者はこの日、計100人にのぼり、これまでで最多となった。同県内の感染者は延べ5067人。

 ミュージカル座は同市の彩の国さいたま芸術劇場で20日開幕予定だったミュージカル「ひめゆり」の稽古期間だった。オーディションで選んだ俳優らを含め、同劇団の稽古場で週5日練習をしていた。陽性者との接触歴がわかった男性が自主的に検査を受け陽性が判明。このため、同じ稽古場にいた主役ら90人も検査を受け、うち61人が感染していた。全員軽症か無症状という。集団感染を受け、公演は中止する。

 市によると、劇団は広さ80平方メートルほどの稽古場2カ所の消毒や稽古時の参加者の検温、消毒、マスクやマウスシールドの着用などの感染対策を取り、セリフを言う際も対面の相手の顔から少しずらして話していたという。市は今後、これだけの大人数がなぜ感染したのか原因を調べる。

 劇団のホームページによると、同劇団は8月の公演も関係者に感染者が出たため中止したとしている。(森治文)

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