吉野川の景観楽しんで トロッコ列車10日から 徳島
福家司
JR四国の新たな観光列車「藍よしのがわトロッコ」が10日から徳島―阿波池田間で営業運転を始める。デビューに先立って8日には試乗会があり、トロッコ列車が吉野川沿いの鉄路をゆっくり走った。
徳島発の「さとめぐみの風」号では、参加者らが途中の石井駅からトロッコ車両に移り、あいにくの雨にぬれながらも約2時間半のスローな旅を楽しんだ。川田―穴吹間の岩津橋や阿波加茂―辻間の美濃田の淵など吉野川の景勝地にさしかかると、列車は速度を落として通過した。
車内では、沿線の栗尾商店(徳島県つるぎ町)が復活させた「阿波尾鶏トロッコ駅弁」が配られ、半田そうめんや地酒など徳島県西部の特産品を車内販売するデモンストレーションもあった。沿線のつるぎ高校生が、リモートで沿線の風景などの案内を試みた。
この列車を活用し、小型の折りたたみ自転車を持ち込むツアーを計画している「ブロンプトン・ポタリング協会」(徳島県美馬市)の山川満恵さん(43)=徳島市=は「風や音も普通の列車と違い、わくわくしました。ツアーができれば楽しみを倍にできると思います」と話した。
JR四国は、一番列車の発車前の10日午前10時から徳島駅で出発式を予定している。
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