松江、出雲、雲南の戦争遺跡を調査 書籍発刊へ
小西孝司
戦後75年を迎えた今年、県内に残る「戦争遺跡」をリストアップし、戦時中の島根の姿を明らかにしようという取り組みが始まった。書籍としてまとめ、年内の発刊をめざす。
取り組んでいるのは、昨年7月に結成された「戦後史会議・松江」。約10人のメンバーがこれまで、近現代史に関する講座や映画上映などを行ってきたが、コロナ禍で開催が困難に。戦後75年を迎えたことや、県内には戦争遺跡を網羅した書籍がないことから、今年6月から「戦争遺跡」の調査を始めた。松江、出雲両市のメンバーが現地確認できる範囲を考慮し、遺跡の対象を松江、出雲、雲南3市に絞った。
満州事変(1931年)~敗戦(45年)の時代を対象とし、図書館などで、旧市町村誌を中心に行政関係や学校の史料、言い伝え・伝承なども手広く調査。軍事・防衛▽生産▽戦場(空襲地・墜落地など)▽埋葬・慰霊(慰霊碑・忠魂碑など)▽交通(軍用道路など)▽居住地(防空壕(ごう)など)▽その他(学童疎開所など)――の七つの分類に分けて、400件以上の遺跡の所在をリストアップした。
現在、地元公民館やコミュニ…
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