区職員も驚き 都心で2千人盆踊り「覚悟あればやれる」

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東野真和 清水康志
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 新型コロナウイルス対策で、各地のお祭りが中止されている。そんな中、「3密」対策の下で挙行したり、オンラインを活用した「エア祭り」を企画したりと、お祭り好きたちが奮闘している。コロナ後も活用できそうな「新しい祭り」の形も生まれつつある。

区職員は「本当にやるんですか」

 8月15、16日、東京都中野区で「中野駅前大盆踊り大会」が行われ、延べ2千人が参加した。

 同大会は2013年に始まり、伝統的な盆踊りと、ロックやJ―POPに乗って踊る「ボン・ディスコ」を織り交ぜ、昨年は2日間で若者を中心に延べ2万人が参加した。8回目の今年は「中止すべきだ」との声もあった。実行委員長の舞踊家・鳳蝶美成(あげはびじょう)さん(38)はコロナ禍の中、リモートでの盆踊りを企画するなどしてきたが、非常事態宣言が解除されても実際の祭りがほとんど開かれないことに危機感を持った。

 浴衣やちょうちん、和楽器などが売れず廃業する店もある。「携わる経済を考え、伝統的な文化を守るためにも前向きなメッセージを送りたい」と有志20人ほどで準備を始めた。区職員は「本当にやるんですか」と驚いたが協力してくれた。

 開催にあたっては、都のガイ…

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