「何の仕事をしていたのか」不振の日産、社外取締役が全員留任に波紋
業績不振にあえぐ日産自動車は、1日にイバン・エスピノーサ新社長が就任し、新体制に移った。同社では今春、前任の内田誠社長や3人の副社長らがそろって退任した。一方、「内田体制」を支え、ホンダとの経営統合協議を含めた内田氏の経営判断にお墨付きを与えてきた社外取締役は全員が留任の方向だ。経営の監督役である社外取締役のあり方を巡り、議論を呼んでいる。
日産は今春発表する2025年3月期決算で純損益が800億円の赤字に転落する見通しだ。目下、9千人の人員削減や3工場の閉鎖といった再建計画を実行している。経営不振などを理由に3月11日、就任から5年余となる内田氏の社長退任を発表した。
日産では、社外取締役を中心につくる指名委員会が次期社長候補を挙げ、取締役会が選ぶ。指名委のメンバーで取締役会の木村康議長は3月11日の記者会見で、社長交代の理由を「内田さんの在任期間も5年を過ぎた。当社の置かれた状況を踏まえれば、経営体制の刷新は必要」とした。
一方、取締役会の監督責任に…
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