長崎新幹線アセス費、概算要求見送り濃厚 議論進展せず

有料記事

松本真弥 高橋尚之

 九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)の整備を巡る協議が難航を続けている。フル規格で進めたい国土交通省と、反発する佐賀県の溝が埋まらず、着地点が見いだせないからだ。このため、9月末が期限となっている来年度予算の概算要求に環境影響評価(アセスメント)の費用は盛り込まれない見通しだ。

 国交省は6月、佐賀県に1通のメールを送った。内容は、フル規格に限らず、ミニ新幹線やスーパー特急など複数の方式を盛り込んだアセスの提案だった。この提案が通れば、整備方式の議論を継続しながらアセスを進めることができる。「こんな提案、財務省は普通、許さない。そこを目をつむってもらって出した『奇策』だ」。国交省幹部はこう打ち明ける。

 協議の期限を区切ることを嫌う佐賀県に配慮した形の提案だったが、県は国交省の本音を見透かすように「実質的にフル規格やミニ新幹線のためのアセス」としてはねつけた。

 「奇策」に出た背景には、国…

この記事は有料記事です。残り562文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
松本真弥
経済部|エネルギー・金融担当
専門・関心分野
九州経済、運輸、SAF